西東京市(旧田無、旧保谷)の空襲を伝える絵本「タイムスリップ」
総持寺の門前に立つ平和観音が戦時中にタイムスリップして母親として子育てをするという、ちょっと変わった絵本を購入した。絵本で西東京市域の戦災を伝えようというコンセプトで市内在住の高橋氏が発表したもので、過去の歴史をわかりやすく知ることができるのではないかと思い読んでみた。
で、その感想だが、戦争の悲惨さを伝える歴史ドキュメンタリーというよりは、観音様が戦時中にタイムスリップするというちょっとしたSFファンタジーのような構成だった。絵本という媒体を用いて、また振り仮名をふるなど、子供でも読めるように工夫されていると思うのだが、内容は子供が理解するにはちょっと難しいのではないか、むしろ大人向けではないかと思った。
個人的にはドキュメンタリーが好みだが、これまで過去の歴史にあまり興味がなかった大人がこの地域の戦災を知るきっかけとしてはよい絵本だと思う。
高橋宏幸「タイムスリップ」(明石書店)1,500円
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