市外局番変更に思うこと
2006年4月29日、西東京市の市外局番は0424から042に変更された。(正確には0は市外であることを示すプレフィックスであるので424から42への変更である。)
既に立川エリア(旧0425)や八王子エリア(旧0426)をはじめとし、多摩地域や周辺部を含むかなり広いエリアが同一市外局番042となったわけであるが、これらのエリアが市内通話(3分8.5円の単一料金区域)であるかというとそうではないのでややこしい。
先に単一料金区域(MA:Message Aerea)を整理しておくと、西東京市から市内料金(そもそもこの言葉がわかりにくいので単一料金区域と呼ぶべきだと思う)でかけられるエリアは西東京市、武蔵野市、東久留米市、清瀬市全域のほか、三鷹市のほぼ全域、その他周辺の一部の地域である。一部というのがややこしいが、これはNTTが定めるMAと行政区域が完全には一致していないことによる。電話番号は何で決まるかというと、加入者交換機の収容位置で決まるのだが、たとえば三鷹市の一部の地域は杉並の交換局に収容されているため、03であるし、調布の一部も世田谷の交換局に収容されていることから03に地域がある。今回の市外局番変更により、立川や八王子の市外局番と同じとなったわけであるが、もともとMAが異なるため、単一料金区域となったわけではないのである。これまでであれば、一部の例外を除き、市外局番を見て市内通話でOKかどうか判断できたが、もはや普通の人が電話番号だけを見て市外であるか市内であるかを判断することが困難になってしまった。
では、なぜ市外局番を変更したかであるが、理由は電話番号が逼迫したことを挙げている。今回市外局番を1桁ずらすことにより、利用可能な電話番号は計算上はこれまでの80万通りから100万通りの組み合わせが可能となり、20万の電話番号を新たに付与することが可能となる。
市外-市内-加入者番号
旧0424 -DE -FGHJ
新042 -4DE -FGHJ
旧の場合は市内局番で80通りを利用できる。(Dの部分は0と1は利用できないため)
加入者番号では1万通りの組み合わせが可能であるため、全部で80万通りとなる。
新の場合はDの部分は0と1も使用できるようになるため、100通りとなり、全部で100万通りというわけである。
ちなみに全国の加入電話数は減っているのになぜだろうか?この裏には、単純な加入者数の増加ではなく、NTT以外の通信事業者の直集電話サービスの増加によるものと推測しているがいかがだろうか?たとえばJCOMの電話サービスでは、電話番号を変更する必要はないが、実はJCOMの電話番号とNTTの電話番号を二重に持ち、紐付けているのである。(つまり番号が無駄になっている。)
理由はともあれ、番号の変更はちょっとした混乱を招いているのではなかろうか・・・。
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