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2005年3月31日 (木曜日)

西武鉄道に想う

西武鉄道グループが起こした一連の不祥事に対して、社会が厳しく追及していくことは当然であるし、また、西武鉄道グループは誠意を持って対応していかなくてはなるまい。長年コンプライアンスが機能しなかったための自業自得の結果だろう。

と、通常であれば、冷ややかに見守るところであるが、西武鉄道の場合にはどうしても別の見方をせざるを得ない。
これまでもコンプライアンスが機能しなかったために経営が立ち行かなくなった企業を第三者的な目でいくつも見てきたが、西武鉄道の場合には公共性が強く、沿線住民として無関係とは言えないのではないか?

今回の不祥事で、西武鉄道のブランドイメージは著しく低下し、また多くの損害賠償問題に発展している。またコクドの負の資産を受け継ぐことなども併せ、西武鉄道の経営状況が悪化するとすれば、鉄道事業のサービス向上のための営みにも支障をきたし、結果として私たち西武鉄道沿線の住民は不利益を被るかもしれない。今でも遅れている踏切対策やバリアフリー対策等が更に停滞してしまうかもしれないのである。

西武鉄道の不祥事が発覚し、経営改革委員会が活動を始めたとき、これで西武鉄道は生まれ変わり、鉄道事業のサービス向上と沿線開発が進むことを期待した。しかしながら最近の動きを見ていると、私が望むように動いていくのかどうか疑問に思う。一民間企業の問題に、税金を投入するのが決して良いとは思わないが、国や自治体などの行政が、沿線住民が不利益を被ることのないよう十分に配慮することを期待したい。

選択肢のある世界では、例えば、不祥事を起こした企業の牛乳や自動車を買わなくてもたいした問題ではないが、鉄道事業の場合は、住民の生活と密接に関わり、他の選択肢は取り難いのである。西武鉄道が素晴らしい企業に生まれ変わり、西東京市を始めとする沿線都市の発展に寄与していくことを強く期待したい。


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