地価動向と西東京市
東京都は2004年6月29日、「東京の土地 2003(土地関係資料集)」をWeb上に公開したので、早速中身に目を通して見た。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2004/06/60e6t102.htm
気になるのは西東京市の地価の動きである。
公示価格の対前年比下落率は3.2%、下落幅は縮小しているが、まだ下落を続けている。ちなみに23区に隣接する武蔵野市は1.7%、三鷹市は2.5%の下落率である。また、八王子市は7.1%の下落率であり、全体の傾向は23区から離れるにつれ下落率が大きくなっている。
価格が下落しているということは、土地保有者にとってはあまり喜ばしくはない。またこれから購入しようと考えている人にとっても、買っても下がるかもしれないので、まだリスクが大きいかもしれない。個人的にはそろそろ下げ止まって欲しいと思う。
公示価格の平均価格は住宅地で西東京市の場合25万円/平米であるが、この価格は府中市とほぼ同等である。ちなみにこの価格は23区の足立区よりも高いことに初めて気がついた。
この価格は当然武蔵野市や三鷹市よりは安いが、立川市や八王子市よりは高く、住宅地としての価値は立川市よりも上であることを示している。
ところが、面白いことに商業地として見た場合には、立川市や八王子市の方が価値があるのである。
西東京市の公示価格に近いのは日野市である。
こうして見ると、西東京市は、住宅地としては、23区の隣接市としてそれなりに魅力的だが、商業地としては、23区に隣接している好立地の割には魅力がないことがよくわかる。
西東京市を貫く西武新宿線、西武池袋線とJR中央線沿線では、見た目で商業地の賑わいの違いを感じていたが、このように数字で見ることにより、再認識させられた。
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